こんにちは,クロひらです.
博士後期課程が始まり5ヶ月が経ちました.
5ヶ月前までは,大学院の博士前期課程(修士課程)に在籍していました.
大学院の2年間では,日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金を借りていました.修了直前のM2の2月頃に,学内で「特に優れた業績による返還免除」の募集があったので,申請しました.
奨学金の返還免除
どういう制度?
「特に優れた業績による返還免除」の制度は,日本学生支援機構(JASSO)の奨学金に関する制度です.公式サイトには,以下のような説明があります.
大学院で第一種奨学金の貸与を受けた学生であって、貸与期間中に特に優れた業績を挙げた者として日本学生支援機構が認定した人を対象に、その奨学金の全額または半額を返還免除する制度です。
この制度は,第一種奨学金をもらっている学生が対象です.第二種奨学金をもらっている学生は,この制度の対象外となります.
「業績」って?
奨学金返還免除の申請には,「特に優れた業績」が必要のことでした.しかし,「業績って何?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか.私も最初は戸惑いました.
そこで,募集要項を読んだり,他の人のブログを見たりすると,以下のようなものが「業績」として認められるようです.
- 学業成績:GPAや成績優秀者など
- 研究業績:学会発表,論文投稿,受賞歴など
- 社会貢献活動:ボランティア活動,NPO法人での活動など
- その他:コンテストでの受賞,文化的な活動など
ただし,この制度に該当する「業績」は,貸与期間中に挙げたものに限ります.
業績の説明については,以下のブログの説明がわかりやすかったです.
申請結果
申請の結果は,「半額免除」でした.
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金の貸与額は,毎月5万円もしくは8.8万円です,
私の場合,無利子の満額である8.8万円を2年間借りていたため,貸与額の合計は2,112,000円(88,000円 × 24ヶ月)でした.
半額免除ということは,1,056,000円の返還が免除されるということです.
全額免除ではなかったですが,100万円以上の返還が免除されることは非常にありがたいことです.ありがとうございました.
では,全額免除であるか半額免除であるかに関係するのは,この制度の名前が「特に優れた業績による返還免除」であるように,博士前期課程時の業績です.業績を所定の申請書にまとめて申請することになります.
次に,半額免除となった私の博士前期課程時の業績について紹介したいと思います.
私の業績と,半額免除であった分析
私が返還免除の申請時に記入した業績を,以下にまとめます.
- 学業成績:上位15%
- 査読付き国内論文の投稿:4本(筆頭2本,共著2本:全て掲載済)
- 査読なし学会発表:2本(筆頭2本:全て発表済,うち受賞1つ)
- 査読付き国際学会:1本(共著:発表済)
- 査読付き国際学会:2本(筆頭1本,共著1本:共に査読中)
- 講義TA業務:1つ
- 研究補助業務:6つ
- チューター業務:1つ
- 課外活動のコンテストでの受賞:3つ
- 博士後期課程進学
半額免除であった理由について簡単に自己評価したいと思います.
まず,学業成績が上位15%であったことは全体で見れば高いかもしれないが,免除を得られる学生と比較した場合,上位15%は低いものであった.
次に,査読付き国内論文を4本投稿したことは高評価であったかもしれないが,国際ジャーナルへの投稿がなかった.実際に学内で全額免除を取得した他の学生は,国際ジャーナルへの投稿が業績にあった.
国際学会での発表は評価が高いが,査読中のものは評価の対象外になる可能性がある.また,TA業務や研究補助業務は,大学によって変わるかもしれないが,評価の対象外になる可能性がある.
最後に
私は,この制度の存在を博士前期課程の後半になって初めて知り,もっと早くから意識しておけばよかったと後悔しています.現在,奨学金を借りている学生は,この制度の存在を理解し,少しでも多くの業績をあげることを心がけると良いかもしれません.
奨学金の返済は大きな負担になります.少しでも返済額を減らせる可能性があるなら,積極的にチャレンジする価値はあります.
この記事が,奨学金申請免除を目指す皆さんの参考になれば幸いです.
【免責事項】